「光ー!ひーかーるー!」
ドンドンと部屋のドアが叩かれる音。
うるさいな、誰だよ一体。
「……うるせえ」
そう言いながらドアを開けるとそこにいたのは、俺の兄貴。
「あ、ごめん」
ごめんと言っているが、反省の色は見られない。
「今からリビングにきて!話あるから」
は?突然なに?
「…俺寝てたんだけど。寝たいんだけど」
部活ない日ぐらいゆっくり寝かせてほしいもんだ。
「いやそれがさぁ!僕すごいこと思い付いちゃって!」
俺と真逆ですごく興奮気味な兄貴。
なんだこのテンション。こわ。また良からぬこと考えるでしょ絶対。
「……後でにしてほしいんだけど」
「えーー?」
何で不服そうなんだ?
「じゃ、秋斗帰ってきてから話すよ。また来るから」
「おー」
適当に兄貴に返事をした俺は再び布団に潜った。
そういえば今何時だ?
時計を見ると十四時を過ぎていた。
結構寝てたな。いや、むしろ寝過ぎか?
……あー。あんなに会話したら寝れなくなったよ、兄貴のアホ。
目閉じても寝れないじゃん。
…それにしても、すごいことってなんだろ。
ちょっとだけ気になるわ。
ブーブー
ケータイ……鳴ってんな。
ケータイの着信に気づくも、俺はケータイを手に取ることはなかった。
岡本光、高一。
兄弟の中でいうと三番目だから三男。
兄貴二人と同じ高校に通ってる。
部活はバスケ部。
今日は土曜日で練習は休み。
だからゆっくり寝ようと思ってたのにさー兄貴が起こしてくるし‼
話を聞きにいけば一言目が
「ねえ、ゲームしない?」
だぜ?
兄貴の考えてることはよくわかんねーな。

