しかも、マフィン、パンケーキ、クッキー、その他もろもろ……。
種類多いな~~僕なんて生チョコだけだよ…。
まあ、それでも嬉しいけどさ。
「世の中って何が起こるか分からないから、面白いよねー」
千絋は僕を見ながらも一人言のように呟いた。
「お互い頑張ろうね、優」
「うん」
やっばー。今のでなんか、燃えたかも。
長男が五男に闘志を燃やすなんてカッコ悪いかな。
…………いや、これは僕が始めたゲーム。
僕が楽しまないでどうするんだ。
バレンタイン、楽しみだなあ。
「優くん、クッキー焼いたからもらって!」
「ん、ありがとう」
「私はチョコムース作ってきたよ」
「おいしそー!」
「生チョコが飽きたって聞いたからマシュマロ作ったんだ」
「おーいいね!」
あれから、僕は女の子から生チョコをもらうことは少なくなった。
若田に頼んで、僕が「もう生チョコが飽きた」と言うことをそれとなく女の子に伝えてもらったのだ。
「岡本くん……私のも、もらってほしいんだけど…いいかな?」
大人しそうな女の子だ。
名前も分かんないけど、きっと良い子なんだろうな。
「ありがとう」
ゲームとはいえ、嬉しい。
僕にチョコをくれる子がこんなにいるなんて、ありがたいことだ。
僕にチョコをくれた子のためにも一位になりたいな…。
みんなのほうは、どうだろう。

