兄弟戦争



「てか、何でそんな自信なさげなの?」


僕は知ってるんだからね。

光が去年、大量のチョコを家で食べてたの!


「………なんとなく」


なんとなくぅ?


「それじゃ、棄権は認めないよ」

「………わかった」


それだけ言うと光は部屋を出ていった。



何かあったのかな。


って、忘れてた忘れてた。

チョコ食べないと。


んで、食べたら晩ご飯作んなきゃ。



今月は僕が家のことしなきゃいけないんだから。



っと、その前にーーー


偵察行っちゃおーう!!!


みんなどのくらいチョコもらってるのかなあ?








「しーんくん」


僕はギャルゲーをする秦の肩に手を置いた。

しかし、秦は振り向かない。


画面では可愛らしい女の子が映っている。


「……てーーーい!」


僕は秦が両耳に装着していたイヤホンを外した。


「……何すんの」

おお、怒っていらっしゃる。


「あのさ、ゲーム始まって二日だけど秦は何個チョコもらった?」

「……別に」

あら、冷たい。



「秦の周りの女の子はちゃんとバレンタインにくれる子ばっかなの?」

「知らない」


ここまで冷たいとちょっと悲しいね。


僕はごめんね、と謝り秦の部屋を出た。


さあーて。次は秋斗の……


「………いない」


まさか僕が来ることを予期して逃げたんじゃないよね。


「ちーひーろー」

「ん、どーしたのー」


千絋は部屋にいた。

ん?何か、食べてる?


「何食べてるの?」

「チョコだよー。優ももうもらってるでしょー?」


もぐもぐとチョコを食べながら僕に返答をする千絋。


さすが僕のイケメン弟。

机の上には大量のチョコ。


「まあ、少しね。何個もらったの?」


「数えてないけど今日は十個ぐらいかなー」



おそるべし我が弟!!