兄弟戦争



《秋斗side》



俺達の前で、親父との電話を終えた光は何も言わずに何故か天井を見上げた。


この様子だと…


「旅行、行ったのか?」


俺の言葉に光はこくんと頷いた。


まじかよ。

一言ぐらい何か言ってけよ。



「ほら、僕嘘ついてないでしょ?」


うわ、なんだこの優のどや顔。

むかつくわ。


つーか、何で優にだけそんな情報教えてんだよ。

長男だからか?


……気に食わねーわ。




「優はともかく、突然こんなの聞かされてもって感じなんだけど。な?千紘」


「いやー俺は結構前から聞いてたからー」


何でだよ!何でお前も知ってんだよ!


「お前!!何で黙ってたんだよ!」


「んーみんなの驚く顔が見たかったから?」


「ぶっとばすぞ」



大体、何でこいつはこんな余裕な感じなんだよ。


「………はぁ、何でこうなるの…」


秦は二人だけが情報を知っていたことより、何故突然このような事態になったんだ、とため息をついた。



「まあまあいいじゃない!たまにはこういうのもさ!僕はちょっと楽しみだよ」

出たよ、優のポジティブ発言。


大体、よく考えろよ?

世界を旅しに行ったんだぞ?




………いつ、帰ってくんだよ。


「家事とか…どうすんだよ」



俺の言葉に四人は黙りこんだ。