兄弟戦争



《秦side》




俺は自分の耳を疑った。



だって、ありえないだろ。

漫画やアニメの世界じゃないんだぞ?



両親が旅行?

しかも世界?



「……信じられない」


優の言葉を聞いた俺は本音をもらしていた。


こんなの、おかしいだろ。

普通子供に黙って勝手に旅行行くか?



「たしかにな」


光も俺の言葉に乗っかってきた。


「俺も、また何かのゲームなんじゃねーの?」


秋斗は優が新しいゲームを考えてきたんだと思っているらしい。



「ちょいちょい!何で僕がこんな嘘つかなきゃいけないのさー」


みんなに信じてもらえず顔を歪ませる優。


「とりあえず親父に連絡してみるわ」

光はケータイを取りだし、お父さんに確認をとるという。


優の言葉はいまいち信用できないし、それが手っ取り早いかな。


俺はケータイを耳にあてる光を黙って見ていた。