僕らの出会いは小さな孤児院
この場所には親から捨てられた子や、親が死んで身寄りがない子、虐待を受けてた子、それぞれ色んな理由を抱えている子が集まる。
「おーい、奏(そう)いつものやって!」
「あたしもききたーい♪」
「オレも!」
「いいよ。きょうはどんなきょく?」
「きょうはねー、たのしいきょく!」
「わかった、じゃあひくね。」
そして孤児院にあるオルガンで自分で作った曲をみんなに聞かせるのが日課になっている。
♪♪♪〜
曲を弾き終わるとみんな一斉に
「「すげーーーっ!」」
「あたしそうくんのつくったきょくすき!♪」
「オレも!!」
「ありがと////」
褒められるのは苦手…だって恥ずかしいじゃん…////
でも嫌な気はしない。
寧ろ嬉しい。
初めて音楽に出会ったのはまだ僕があの人達と一緒に住んでた時
僕は生まれてくることを望まれていなかった。
父親は有名なミュージシャンで母親は人気女優
そんな2人は知人の紹介で出会って直ぐに恋に落ちた。
それから2人は結婚した。
でも仕事が忙しい2人は子を持つことを望まなかった。
でも、、、
僕は生まれてしまった。
子どもがいると分かった時にはもう降ろすことができなかった。
僕が生まれてから2人の仲はどんどん悪くなっていった。
父親は他の女を作って家に帰って来ることが少なくなった。
母親はそれを全て僕のせいだと言って、まだ3才の僕に虐待をしていた。
それでも小さな僕の世界の中で母親の存在は大きくて、、、
殴られても、蹴られても必死で母親に気に入られようとした。
でも父親とそっくりな僕はあの人にとって憎しみでしかなかった。
だから
「アイツと同じ目で見ないで!!
吐き気がするのよっ!!」
そしてまた殴られる。
それでも僕は
「ごめんなさいっ...うぅっ...ごめんなさいっ」
っていつも謝って、悪いのは父親と似ている自分のせいだと思い込んだ。
いつか母親が自分を愛してくれるとずっと信じていた。
そんなある日母親が仕事に行き、1人で家にいると父親が帰ってきた。
始めはこいつのせいで自分は辛い目にあっているんだと思い、父親をずっと睨んでいた。
そんな僕を見た父親は
「なんだよ、そんな目で見んなってっ
お前が悪いんだろ?勝手に生まれてきやがって。」
そう言って僕の両頬を片手で掴んで
「まぁ、避妊しなかった俺もちょっとは悪かったって思ってるからお前にコレやるよ。」
言いながら手渡されたのは音楽プレーヤーだった。
この場所には親から捨てられた子や、親が死んで身寄りがない子、虐待を受けてた子、それぞれ色んな理由を抱えている子が集まる。
「おーい、奏(そう)いつものやって!」
「あたしもききたーい♪」
「オレも!」
「いいよ。きょうはどんなきょく?」
「きょうはねー、たのしいきょく!」
「わかった、じゃあひくね。」
そして孤児院にあるオルガンで自分で作った曲をみんなに聞かせるのが日課になっている。
♪♪♪〜
曲を弾き終わるとみんな一斉に
「「すげーーーっ!」」
「あたしそうくんのつくったきょくすき!♪」
「オレも!!」
「ありがと////」
褒められるのは苦手…だって恥ずかしいじゃん…////
でも嫌な気はしない。
寧ろ嬉しい。
初めて音楽に出会ったのはまだ僕があの人達と一緒に住んでた時
僕は生まれてくることを望まれていなかった。
父親は有名なミュージシャンで母親は人気女優
そんな2人は知人の紹介で出会って直ぐに恋に落ちた。
それから2人は結婚した。
でも仕事が忙しい2人は子を持つことを望まなかった。
でも、、、
僕は生まれてしまった。
子どもがいると分かった時にはもう降ろすことができなかった。
僕が生まれてから2人の仲はどんどん悪くなっていった。
父親は他の女を作って家に帰って来ることが少なくなった。
母親はそれを全て僕のせいだと言って、まだ3才の僕に虐待をしていた。
それでも小さな僕の世界の中で母親の存在は大きくて、、、
殴られても、蹴られても必死で母親に気に入られようとした。
でも父親とそっくりな僕はあの人にとって憎しみでしかなかった。
だから
「アイツと同じ目で見ないで!!
吐き気がするのよっ!!」
そしてまた殴られる。
それでも僕は
「ごめんなさいっ...うぅっ...ごめんなさいっ」
っていつも謝って、悪いのは父親と似ている自分のせいだと思い込んだ。
いつか母親が自分を愛してくれるとずっと信じていた。
そんなある日母親が仕事に行き、1人で家にいると父親が帰ってきた。
始めはこいつのせいで自分は辛い目にあっているんだと思い、父親をずっと睨んでいた。
そんな僕を見た父親は
「なんだよ、そんな目で見んなってっ
お前が悪いんだろ?勝手に生まれてきやがって。」
そう言って僕の両頬を片手で掴んで
「まぁ、避妊しなかった俺もちょっとは悪かったって思ってるからお前にコレやるよ。」
言いながら手渡されたのは音楽プレーヤーだった。
