現れた転校生。




その時ーーー

ガラガラガラ



何かと思えば先生だった。


「おーい。言うの忘れたが
誰か橘に学校案内してくれないか?」




ーーー!!

「はいっはい!!先生わたしやる!」

「いや!わたしがやります!!」

「え!そんな!わたしでもいいですよ!」



また女子軍が騒ぐ。



「お、おまえらなあ。
いくら橘を気に入ったからって…
橘も困るよなー?」

「いえ。」

大人しく彼は返事をした。



「それにお前ら部活だろ!」

「え、そんくらい休みますよー!」
「部活より橘くん…「だめだ!」

彼女の言葉を遮るように
先生がいった。

「あ、黒澤!」

いきなり私にふってきた

「え?私?」

「お前以外だれがいる。」

「は、はあ。」

「お前部活入ってなかったよな!」

「え、はい。」

「ちょーどいい。
黒澤!お前が案内してやれ!」

「え!?なんで!!
それに私今日塾ありますし…」

「何時からだ?」

「5時からですけど…」

「お、なら大丈夫!
今日は学校早く終わるしいいだろ?」

「わ、わかりました…」

そこまで言われたら
するしかないじゃん…

「橘もいいよな!」

「はい。俺も黒澤さんがいいです」

は?え?いまなんて?
はいのあと何言った?


ーーー「よーし」


「じゃあよろしくな!黒澤!」

「は、はい。」



なんなの?さっきの。

てかなんで地味にドキドキしてんのよ私。