現れた転校生。




幼い私の記憶…



「ななちゃん!」

「なあに?」



「僕絶対ななゃんのお婿さんになる!」

「あたしもそうくんのお嫁さんになる!」



「じゃあ約束ね!!」

「うん!約束。」

「じゃあ小指かして!!」

「え?あ、うん!!」



『ゆびきりげんまん
うそついたらはりせんぼん
のーばすっ!ゆびきった!』



そーいって約束した。

なのに。なのに。彼は…。

私の前から消えてしまった。

私の初恋。忘れない初恋。