中学3年生の夏、あたしのクラス

3年2組では

席替えが行われていた。

「窓側の列からくじひけよー!」

担任の一声とともに

順々にくじ引きが行われていった。




あ、ついにあたしの番だ…

廊下側だったあたしは最後のほう。

直感でひく。

よし、これだ!


さあ、何番だ?

あたしはすばやく紙を開いた。



五番…

ふーんw

いい番号じゃん

あたしはその番号に満足しながら

席の場所を見た。



廊下側の後ろから2番目

おー

まあいい感じってところだ

その調子で隣の席の人もましな人で

ありますように★

あたしは隣に目をうつした

そこには

「澤口晶(サワグチアキラ)」

と、書いてあった。

え?

うそだろ?

もう一回見直す



同じ名前だ。

あああああ"!

最悪だ!

澤口はクラスの中でも目立つ人

いわゆるチャラ男だ。

授業中もうるさい、しゃべりまくりのやつだ。

静かにしていたいあたしにとって

澤口はとても苦手な人だった


「全員引いたな!
よし、席移動開始!」


またまた担任の一声で動き始める

たぶんこの1ヶ月

憂鬱なものになるだろう

あたしは確信した。