光の世界の住人


 潤くんって、不思議。


 魔法使いみたい。





 「あ、あのっ、もう大丈夫だからっ」





 そう言って、潤くんの体から離れる。





 「落ち着いた?」




 「うん、ありがとう」





 そう、落ち着いた。


 だけど落ち着いた今、さっきまで抱きしめられていたという現実をよく考えると、とても恥ずかしくなった。


 ここは、駅。


 沢山の人に見られていたことであろう。