そう実感した途端、怖くてどうしようもなくなった。 恐怖で手と足が震え、視界は涙で滲んだ。 どうしよう…どうしよう…! やめてください、と大声を出したいが、口はパクパクと動くばかりで声がでなかった。 はやく駅に着いて…! そう願っていた、そのとき。 「おいっっ!」 「!?」 背後で大声がした。 驚いて振り返ると、なんと雑誌を持っていた痴漢男が、潤くんに手をひねられていた。