光の世界の住人


 帰りの電車は、朝よりも人が少なかった。


 が、その時事件は起こった。





 なんだかさっきからお尻に当たる。


 なんだろうと振り返ると、眼鏡をかけた若い男の人が雑誌を片手に持ち、立っていた。


 もう一つの手はつり革に捕まっているし…。


 気のせいか、と向き直る。





 「きゃ…!?」





 今度は触られたなんてものではない。


 掴まれた、に近い感覚が私のお尻にはあった。


 この人…やっぱり痴漢だ!