二つの月

皆さん、おはようございます。
今日から新学期です。
友達が出来るといいな。
なんて空気ぶち壊しです。
自分のクラスに着くなり、
皆さんから注目を受けたのですが、
多分良いことではないです。
「貴方が霜月様の妹の如月さん?」
声をかけられて、振り向く。
そこには、美人なお姉さんが立っていた。
「はじめまして、如月さん。
単刀直入に聞きますわね。
どうやって、霜月様に指名されたの。」
指名?あぁ、昨日霜月さんが説明してくれたあれですか。
この学園は誰かを兄弟として、受け入れなければならない。
そんなルールがある。
霜月さんは、私が魔力が強いのを見込んで指名してくださったらしい。
「どうやってと言われましても・・・
私も何もわからないので、すいません。」
私は、何か申し訳なくなり謝った。
多分この人は霜月さんが好きなのだろう。
でも、考えてみたら兄妹になったら、
付き合えないだろ。
「貴方に、何がわかるのよ。」
お姉さんは、泣き始めた。
えっ、ちょっと・・・どうしよう。
とりあえず、泣き止んでもらおう。
「あの、私で良ければ話聞きます。」
あれ、何か言葉おかしいような気が。
「如月さん。後でお話しましょう。」
お姉さんは、自分の席に座った。
席、そこですか。
上級生じゃないんだ。
そんな事を思っていると、
先生が入ってきた。