「奈々ー起きなさい!」
お母さんの声で私奈々は目覚めた。
高校受験は推薦で合格し、中学校生活も残り僅かな私奈々。
頭はそんなに良くないけど、性格は明るい方かな。そして、恋愛は…していない。
いや、したことはあるのだが一週間で別れてしまった。私が相手に返事を急かしたせいで、無理矢理付き合ってしまい、デートも失敗。趣味もお互い合わず、今思うと何故付き合ったのだろうと思う程だ。
でも、カッコよくて優しくて…
「…な!奈々!遅刻するわよ!」
「いけない!もう8時だ」
私は慌てて準備して、学校はと向かった。どうやら結構話が長かったらしい。
学校は家から徒歩5分、走って3分のところにある。近くてとても便利だ。私は速歩きで学校へ向かった。