無口な君に


新しい友達に新しい高校

どんなにこの時を待ち望んだことか!!
中学時代は最悪だった。
イジメとかもう、うんざり!!
さぁこの高校で私の青春というものを
生み出すのだ!!

朝からテンションMAXな私、須藤美緒は
新しい制服を着て鏡の前にたった。
この日のために!今まで我慢してきたんだ!
知り合いがいないこの学校で新しい友達を
つくってッッもしかしたら恋愛もしちゃってッッ
あぁ楽しみ!!!

「美緒!踊ってないで早く行きなさい!遅刻するわよ!!」
まぁ落ち着きたまえ、マダムよ。
私は可憐な踊りをやめた。
「やだなぁお母さん。余裕をもとうよぉ。せっかくの入学式なんだから♪」
「そのせっかくの入学式があと10分後に始まるのよ。」
あぁ冷たい・・・・・
なんでうちの母はこんなに冷たいんだろ・・・
・・・・・え?なんて?
・・・・・10分後??
ハッと時計を、見る。入学式は9時から。
今は8時50分。
50ぅぅぅぅぅ
やばいよ!やばいよ!これやばいよ!
「うわぁぁぁ!行ってきます!後でね!マダム!!」
あ、やば、つい心でつけていた母のあだ名言ってしまった。
まぁいいや。今はそれより入学式!!
初日から遅刻とか嫌だよぉぉ!
よく本とかテレビで初日に遅刻する奴
嘲笑ってたけど、今回は他人事じゃないや!
いや、笑ってしまった人すいません!!!
土下座します!
だから入学式、間に合わせてぇぇ!!