次の日の朝、 目を覚ましたらもう皆起きてた。 和と春は部活で先に行く、と書置きがあった。 瑞穂はバイトで先に行ったらしい。 この部屋の中には、私と由香。 今がチャンスだよね。 陽介のこと言わなきゃ。 「やっと起きたね。おはよう。」 「おはよ・・。ねぇ、由香。」 「何?」 由香のあの時の、嬉しそうな笑顔を思い出すと、なかなか言い出せない。