数秒たって顔を上げた春の表情は、 あの笑顔だった。 「まじで!?明が俺を!? やったぁー!!! 夢みたいだ。」 叫ぶ春。 なんでそこまで喜んでくれてるの? まぁ、いいや。 驚いて、嬉しくて、どうにかなりそうだ。 「やっと、好きになってくれた。」 春の目には涙が溜まってる。 「春って泣き虫だね。」 「酷い。」 「えっ、ごめん。」 「表現力が豊かと言ってくれ!」 よかった。 いつもの春だ。