「明、この人知ってんの?」
瑞穂が不機嫌そうに言ってきた。
「う、うん。ちょっとね。中学の時の友達。」
「どうも。」
「ふーん。コイツか。」
「なんでしょーか?」
「由香を傷つけたら許さないから。」
「ちょっ瑞穂!」
「わあったよ。じゃ、失礼します。」
陽介は、瑞穂にバレないように汚く四つ折した紙を私に投げた。
私はその紙を広げた。
汚い字。
きっと背中の後ろで書いてたんだろう。
やっぱり陽介は器用だ。
それでも一応読める。
その紙に書いてあったのは、、
“今日8時、あの公園で待ってる”
あの公園・・・
それだけでわかる私は・・・

