「あ、あの子が彼女?」 私の事は 「やだ、顔ぼろぼろ・・。」 別にいいんだ。 「なんで死んだの?」 でも・・・ 「交通事故だって。」 でも!! 「あらあ、視覚障害だったんでしょ? 街でるなんてバカねぇ~。」 春の事を、 春の事を悪く言うのは許さない。 怒りたかった。 怒鳴りたかったけど、 何も出来なかった。 私には、そんな気力も体力も 残ってはいなかったんだ。 ただただ、立って聞いてることしか できなかった無力な自分。 なんて弱いんだ――