全力で走った。 電車に乗ってる間、すごくそわそわしてた。 切符を改札に通す時、手が震えてて 入れにくかった。 体は、もう春の死を受け止めてるの? いや、春は死んでなんかいない。 ここで死ぬほどやわな男じゃない。 「明ちゃん!!」 春の、お父さん。 朝にはビシッときめてたスーツ。 今では乱れている。 腫れてた目も、あれ以上に腫れている。 頬には、涙の跡がついている。 嘘・・・ですよね?