春の・・・
お父さん・・・?
いい所に!!
「あのっ!!
春のお父さんですよね!?」
「え・・君は、明ちゃん?」
「はいっ。あのっ、
春にこれを渡して欲しいんです。」
「わかったけど・・どうしたの?」
「明日、手術だって!」
「桐原さんから聞いたのか?
そうか・・・ありがとう。」
後ろを向いた春のお父さん。
もしかして、泣いてるの?
少し経って、こっちに振り返った。
「春を、好きになってくれて
ありがとう。」
「いえ。お礼を言われるなんて・・。
春はすごくいい人ですよ。」
「何か、俺が照れるなっ。」
春のお父さん・・・
前と比べてまぶたがすごく腫れてる。
ずっと、泣いていたんですね。

