「えぇ!?あのガキんちょに こんな可愛い彼女がいたんだ!?」 「そんな・・。」 「彼女かあ・・・辛いだろうねぇ。 でも、春ならきっと、何かの拍子に コロっと元気になって、 元気な笑顔を見せてくれるだろ。」 きりじいの言葉が心に沁みた。 こんな暖かい人に育てられたんだね。 春も、ああいう風に育つよね。 「あ・・春は・・」 「まだ意識が戻らないって。」 「そうなんだ・・。」 やっぱり、そうなんだ。 私の目には涙が浮かぶ。 毎日泣いているせいかな? まぶたが腫れて痛い。