「和っ、お前男だろ?
そんな泣くなよ。
あーあー。顔ぐちゃぐちゃ。」
「う、うるしぇーよぉ・・っ。」
「明ちゃん・・立てる?」
体が思うように動かない。
大輔さんは、私を支えて、
車まで連れていってくれた。
車に乗って、しばらく経った。
少し落ち着いてきた。
車の中は沈黙が続いてて、
それを破ったのは和だった。
「春ちゃんのお母さん、
いい人なんだな。」
「うん。」
「春ちゃんは、名前の通り・・・
俺達を支えてくれたよなぁ。」
「そうだね・・。」
春のお母さん。
もしあなたにあえたなら伝えたい。
春は、あなたの望みどおりの人間に
育って、今を生きていますよ。

