「よっ。」
春と別れ、家に帰ろうとした時の事だった。
「陽介?」
「ちょっと時間ある?」
「・・うん。」
あまり気がのらなかったけど、
すぐそこにあるベンチに座った。
「お前が春の事好きになってくれて
嬉しいよ。」
「え?」
「まぁ、俺アイツの事ガキん頃から
知ってるんだけど、中学の時に
俺ん家に来たときな、明の写真が
出てきたんだ。
それでさぁ、アイツ・・・
惚れちまったみたいで、ずっと
その写真見てんだよ。
俺が“好きなんだろ?”とか
“紹介してやろっか?”っても
“そんなんじゃないし”つって
強がっちゃってさ。
明を傷つけるつもりはなかったけど
春を急かすつもりで明に告ったんだ。」
「そう・・なんだ。」
私一目惚れされるほどいい顔してないのに。
そういう私も春に一目惚れだけど。
急かすつもり?
でもキス、したよね?
傷つけるつもりはなかった?
やっぱり、ファーストキスが
陽介なんて・・・
嫌だ。

