次は春だ。 パチパチ... 「俺・・俺・・・・」 「なんだよ、春。 あたしらを信じろ。」 ためらう春に、瑞穂が笑顔で言う。 こういうときの瑞穂は、心強い。 「恐くて言えなかったんだけど、 俺、実は・・・ 両親が・・」 バシャッ 和が春の線香花火に水をかけた。 「ちょっ何するの!? 春がせっかくしゃべろうとしてたのに!」 由香が言うことなんて気にもとめず、 和は春に「ちょっと来い」と行って少し離れた。