「悠也、好き…」

「知ってる。俺も好き」


ぎゅっと抱き締められる。

そして私は、彼にもっと触れていたくて、もっと近づきたくて、ぎゅっと抱き締め返す。



狂っていた。

お互いがお互いを愛しすぎてしまっていた。


「ねぇ、そろそろ時間だよ…」

「そうだな。もっと一緒にいたかった」


悲しみを隠しきれないといった彼の表情は、私の心を締め付ける。


「何言ってるの?これからはずっと一緒じゃない。決して…、決して離れない」


そう。これで全て私のもの。

例え神であろうとも、私たちを止めることはできない。そんなこと許さない。