俺とお子ちゃま彼女

ということは…モデルできんの!?


俺は喜びでみち溢れていく。


「母さん!ありがと!」


うれしくて自然と笑顔になった。


こんなに笑顔で母さんにお礼を言ったのは初めてかもしれない。


「頑張るのよ?…パパの説得。」


母さんの言葉を聞いた瞬間、俺から笑顔が消えた。


と…父さん…


忘れてた…。


優しい父さんだけど母さんより厄介だ。


俺には勉強面、雪哉にはスポーツ面で期待している。


モデルをやりたいと言ったら、父さんまず勉強が劣るんじゃないかって考えると思う。


普段テスト前しかしない俺に劣るとかあるのかって思うけど…。


とりあえず、反対されそうな気がする。


「上行くわ…。」


そう母さんに言い残して俺は自分の部屋に行くために上に行った。


制服のままだった俺は部屋着に着替える。


「兄貴~入っていい?」


ドアの向こうから雪哉の声が聞こえた。


さては…モデルの話聞いてたな?