俺とお子ちゃま彼女

…え…?


「母さん!なんで「唯斗は受験生じゃない!」


そ…そうだけど…!


「大学受験は高校受験とは違うのよ?わかってるの!?」


言い返せない。


受験生としての自覚さえ持てていない俺には…。


でも!…あきらめやしない…!


ここであきらめたら…結局また今までの俺になるから…。


「俺、勉強とモデルの両立頑張るから!そんなに甘いもんじゃないって…大変なことだって…わかってるよ!でも…」


モデル…やりたいんだ…。


「…な~んてね…!」


へ…?


俺は顔を勢いよくあげた。


母さんはまたさっきの母さんに戻っていて、ふふふと笑っている。


「か…母さん…?」


な~んてねって…どういうことだよ!?


「唯斗が本気でやりたいのか確認したかったの。反対されてすぐ諦めるようじゃ本気じゃないもの。」


母さん…


「あたしはいいと思うわよ?唯斗のそんな顔初めて見ちゃったし!」


見ちゃったって…。