俺とお子ちゃま彼女

さっきまでモデルなんて無理だと思っていた俺はもういない。


モデルがやりたい!と本気で思う俺が…いるんだ。


末永さんにやりたい!と早く言いたかった。


だけど、やらなきゃならないこどがある。


俺は目当てだった漫画コーナーに立ち寄ることもなく、手に取っていたB&Gを買って走った。


まっすぐ…ひたすらに…俺の家へ…。


親の承諾がたぶん必要だから…。


俺は未成年だ。


勝手にモデルをしてはいけない。


それに…親にもわかってもらいたかった。


本気でやりたいことを見つけた…って。


今まで本気でしたいことが1つもなく、普通にただ平凡に過ごしてきた俺が…こんなこと言ったら、母さんどういう反応するかな…?


反対…する…?


でも反対されてもあきらめなんてしない。


それくらいやりたくなったんだ…。


ガチャ━


バタバタッ…


「…か…母さんいる!?」


俺は家に入ってすぐ、いるのかいないのかわからない母さんを呼んだ。