「雪哉、今まで寝てたもんな。」


雪哉の部屋のぞいたらお腹だしてぐっすり寝ていた。


「…ごめん!!俺が夜か朝に言ってたら間に合ったのに!!」


いきなり土下座をする雪哉。


「もういいって。雪哉が俺のことを思って起こさないでくれたんだろ?兄貴想いのいい弟じゃん!」


「でも…!兄貴の気持ち伝わらないまま…。」


こういう結果になって、神様は俺に小谷さんを諦めろって言ってんのかな?


いや…違うはず。


「大丈夫!俺の中にその想いがあれば、また何年後かに会えるよ。…きっとな…!」


小谷さんのことになると、いつも後ろ向きな考えをしていた俺。


でもやっと前向きに考えることができた。


何年後でもいい。


小谷さんが他の人を想っていてもいい。


俺のこと…忘れてたっていい。


いつか会って気持ちを伝えさせて…。


俺の中には君への想いがいっぱいだから…。