晴れ、ときどき雨。

そして数日後、始めて関わりを持った。

朝休みの教室。

「あっ、あゆちゃんおはよーーー！」

「おはよう！」

挨拶してくれたことが嬉しくて嬉しくて、心の中では飛び跳ねてた。

「あゆちゃんバスケしてんねんやろー？」

「うん！」

「じゃあさ、うちらと一緒に野球やらん？」

「え、でもルール分からへんで？」

「大丈夫！うちらが教えるって！」

野球…

見たことはあるけど、ルール知らんしなぁ…。
難しそうやし…

「お願いあゆちゃん！人数足りてないねん！」

「んー、たぶんめっちゃ下手くそやけどいいの？」

「大丈夫！」

そうして私の野球参加が決まり、さっそく運動場へ出て行った。

「今野！あゆちゃん入ってくれるってー！」

「え、ルール分かるん？」

「分からんみたいやけど、うちらが教えるから大丈夫やって！」

「ほんまにぃ？できるん？」

ごめんなさい私野球全然できません知りません。

「たぶん下手くそやけど頑張る」

「そっか！じゃあ、こっちのチーム入って！」

「ありがとう！」

これが、今野との最初の会話。

それからは、野球を教えてもらうかわりにバスケ教えたりで授業中も会話するようになった。