【優side】

──気がつくと、知らない建物の中にいた。


・・・夢か?


そう思い、自分の頬を力いっぱい引っ張ってみる。


「・・・いてぇ」


一体何がどうなっているんだ・・・?


今俺がいるのは玄関だと思う。後ろに扉がある。


とりあえず、ここから出よう。


そう思い、外に通じると思われる扉のドアノブを回す。・・・が、


開かない・・・。どうやら鍵がかかっているようだ。


「これじゃ、まるでホラゲーじゃねーか・・・」


・・・どうしようか。


普通、ホラーゲームとかなら先に進むんだろうけど生憎俺は、そんなこと出来ない。