既読スルー。

私は席に座った。

誰も、話しかけてこない。

もちろん、いつものことだ。
今更なにも思うことはない。


例の親友もまだ来ていないようだし、
私はなんとなくスマホを取り出した。

アプリの並ぶホームを、つらつらと
指で動かしてみる。

暇だ。


ふと、twitterのアプリが目に入った。

親友のアカウントを、開いてみる。

名前が表示される。

『吉盛 もも』

見馴れたアカウント。
暇つぶし程度だけど、気付けば私は
毎日のぞいていた。

最後の更新は、昨日の夕方だった。


『友達とdate♡
おそろのストラップ購入ー!!
めっちゃ楽しいっo(^▽^)o』

楽しそうに笑う親友と、
隣のクラスの森崎さんの写真。


私の親友、もも。

優しくて、フレンドリーな幼なじみ。

こんな私と親友でいてくれる時点で、
どれだけ優しい子か、わかる。

だから私は、ももが大好きだ。