…そして、運命の日はきた。

病室前に「死神シシ」がいた。
少女の姿なので、見られているのではないかと思った。

『大丈夫。君達三人だけしか見えない。』

あと、数時間、君もいてあげなよ、とシシは俺にいった。

『これほどまでいい逝き方の人間はいない。それに…あいつはどちらにも、「生きた証」を残せたらしいな。』

どうゆうことだ?ときいた。


数ヶ月後わかる、とシシは答えた。

何となくなんのことかはわかった。

守らなきゃならないものが増える、と思った。