死神シシのお仕事事情~愛と命と死~

「…あんまりだよ…。」

彼女はそれだけを吐き捨ててどこかへ行ってしまった。


その日から彼女は来なくなった。

私は…ますます穴が広がった気がした。


どんなに【処理用】彼氏に愛されようとも、長ちゃんに愛されようとも隙間が埋まることはなくまたバンバン命の時間が終わっていく。


私は、誰の心にも残らない感じがして…。

あの日…美奈がアイドルになったときから…。