「…シシ。
…襲われる生徒って…おひな?」

『私は運命の神ではない。わかるか。』

「…シシ、俺…掟破るかも。
…どうやら少し俺にも人間の心が宿りつつあるようだ。」

『…!?…枯鬼!?』

…おひなという女の子の名前が出た瞬間、私は今までで味わったことのない《鬼神》の殺意を感じだ。


…お前は堕ちて欲しくない。

…私の友達だから…。

…?

なんだ?この感情。

モヤモヤする。

…離れていく枯鬼の背中が…。


とても…辛いんだ。

…まさか…私もか…?