死神シシのお仕事事情~愛と命と死~

…それにしても…もし私がここで転校に賛成してしまったら…それこそ…お坊ちゃまの志しを無視することではないか。 

確かにお坊ちゃまは大切だ。

だから、身の危険をさらすようなことをしてほしくない。

愛おしいから。  

もう、安全なところに身をおいて貰いたい。
 

…しかし、私は知っている。


お坊ちゃまの中のもう一人の存在。

『彼』を尊重すべきかどうか。
 
お坊ちゃまのために、そうするべきか。