…わたしは「少女」になった。
『わたしはシシ。死神だ。宣告に来たのさ。紀野 優哉は、36日後、死ぬ。』

すると女は泣きはじめた。

「あなたが…取るの?」

『違う。神の元からの決定だ。』「いや。」

『嫌では、済まないのだ。』
「…彼は…その体質のせいで…家族に…寂しそうで…う…うう…。」

『本当はこんなふうに直々にいいには来ぬのだ。』
「…え?」
『彼に伝えてよいか?36日は、短いだろうが、何もできない訳がないだろう。』
「今は…入らないほうが…」

『失礼する!』