「…最後に…あの…ヒノキ…みせてくれんかね。」

「おじ様…。」


結婚してしばらくたったある日、その小さな木の子供はどこからかきた。

普通の木より早く成長していたらしい。

品種はヒノキ。


おじ様にとって…かつての寂しい少女と同じ名前…。



「恨んでいるのかね。」

おじ様は、つぶやいた。