「じーちゃん!!」
「お父さん!!」
「一郎丸!!」
「おおおじさん!」

親戚一同は、今にも眠りそうなおじ様に声をかける。


「きづかなかった…わし…は、…こんなに…も、人に…囲まれて…たのだね…。
私は…幸せ過ぎて…怖いよ。」


「じーちゃん!!私!!じーちゃん!!大好きやけん!!ね!ね!?」

孫であられる娘さんは、必死におじ様の腕を掴んだ。

口は笑っていたが、目は嘘をつけなかったそうだ。