自分が飽きっぽい性格だったのは自覚していた。好きな色、好きな食べ物。好きになるタイプの人もかなり変わってきた。それでも、自分なりには一人の人をずっと想い続けようとしていた。想いに区切りをつける度、髪を切り、改めて髪を伸ばしたりもして。 一年程しか伸ばすことのない髪。なので伸ばせてもセミロング位の長さにしかならない。でもその髪で、私は“彼女”と出会えたのだ。