「本当に、いいんですか? 切っても」 気の弱い男の声がすぐ後ろからかかる。 「いいのっ」 反対に気を強くした声で私は返す。だがそれは、八つ当たりなんかではない。彼が何度も同じことを聞いてきているからだ。ここ、美容室に入ってからずっと-……。