もう人気者には恋をしない

「相葉君。ピッタリな人……いたよ♪」

「えっ、ホント?誰、誰?」


 私は黙って、相葉君に指を差した。


「…………え!?俺!?」


 ふふっ、相当ビックリしてる。


「ちょうど良かったー。
 相葉君なら気を使わずに描けるし、何より見た目もいいし……
 まさにモデルにピッタリ♪ね、お願い」


 相葉君は、「えー……」と言いながら、とまどっていた。


「でも俺……モデルなんてしたことないんだけど……どうすればいいの?ジッとしてなくちゃいけないんでしょ?」


 思わず吹き出しちゃった。おかしい。かなり動揺してる。


「相葉君は普通にサッカーをしていればいいよ。それを見ながらスケッチするから」


「うーん……
 なんか恥ずかしいな、モデルなんて……自分が絵になるって、変な感じ」


「実物よりも、すごーくカッコ良く描いてあげるから。ね?」


「いいよ普通でー」


 顔を赤くして照れる相葉君に、私は声をあげて笑った。

 最終的には「じゃあ、俺で良ければ……」と、オッケーをしてくれた。