*
「失礼しまーす……」
展示会場になっている教室をそっと覗いてみた。ちょうど誰もいなかった。
美術部の絵は、イーゼルを使って並べて置いてあるのと、教室の壁に掛けてるのがある。
私の絵はイーゼルの列にある。
誰もいないと知った後藤先輩は、教室に入るなり堂々とクマさんの頭を取った。さらに、上半身だけ着ぐるみを脱いだ。
「はぁー、暑かったぁー」
最初見たときよりも、すごい汗が出てる。Tシャツもかなり濡れてる。
「先輩、大丈夫ですか?」
「うん、こうして通気を良くしておけば何とか……
しまったなぁ。タオル持ってくれば良かったよ」
……あ、そうだ。
ハンカチハンカチ……あった。
これじゃあ全然拭いきれないけど、ないよりマシかも。
「失礼しまーす……」
展示会場になっている教室をそっと覗いてみた。ちょうど誰もいなかった。
美術部の絵は、イーゼルを使って並べて置いてあるのと、教室の壁に掛けてるのがある。
私の絵はイーゼルの列にある。
誰もいないと知った後藤先輩は、教室に入るなり堂々とクマさんの頭を取った。さらに、上半身だけ着ぐるみを脱いだ。
「はぁー、暑かったぁー」
最初見たときよりも、すごい汗が出てる。Tシャツもかなり濡れてる。
「先輩、大丈夫ですか?」
「うん、こうして通気を良くしておけば何とか……
しまったなぁ。タオル持ってくれば良かったよ」
……あ、そうだ。
ハンカチハンカチ……あった。
これじゃあ全然拭いきれないけど、ないよりマシかも。


