もう人気者には恋をしない

「あ……ねぇ相葉君。苦手な人はハンデがあるって聞いたんだけど……」

「あぁ、ハンデね。
 えーと……あ、あった。これこれ」


 と、出してきたのは、上に穴の空いた箱だった。お化け屋敷らしく、血塗れのペイントが施されてる。


「これがハンデ?」

「そう。クジみたいに引いてもらって、書いてあるハンデを与えるんだ。内容はね、いろいろあるんだよ」

「へぇ、そういうこと」

「さっきのなんてさ、
『お化けが全部オカマ』だよ?
 当たった人が、違う意味で気持ち悪かったってウケてたよ」

 そういう相葉君も、貞子を演じるのをすっかり忘れてウケていた。

 後藤先輩が言ってたのは、これのことなんだ。

 そういえば……その後藤先輩は今日は何してるんだろう。

 今言ってた、オカマの役だったりして。