もう人気者には恋をしない

「あ~、後藤先ぱ~い!」


 わっ!


 通りかかった女子3人が、あっという間に後藤先輩を囲んだ。

 ビックリしたー。このコ達、もしかしてファン?


「あ……おー君達かぁ。相変わらず元気がいいなぁ」


 後藤先輩が一言発しただけで、キャアと盛り上がる。

 よく見たら緑のリボンだ。同じ一年生だけど、知らないコばかり。

 そんなファン達に、後藤先輩は臆することなく普通に対応している。

 さすが先輩……ファンが多いだけある。

 あぁだけど、せっかく話してたのに割り込まれちゃった……

 私も負けずにこのファン達を押し退ける?……いや、絶対無理。

 私はファンに圧倒されまくり、ただ眺めてることしか出来なかった……

 あぁ、不甲斐ない。