もう人気者には恋をしない

「じゃあいつもやればいいのに……」

「だぁもう!いちいちうるさいなぁ!
 だいたいお前ってヤツは、モデルぐらいで動きがぎこちなくなりやがって!
 そういうメンタル面も強くしとけっ!」

「またそんな言いがかりをー……」


 ごめん、相葉君……私が言ったんだ。


「いいから練習に戻れ。俺もすぐに行くから」

「頼みますよ、たくっ……
 あ、じゃあね須藤」

「あ、うん……」


 相葉君は、再びグラウンドへと戻っていった。


「たくっ……相葉のヤロウ。
 あーあ、しゃあない。俺もそろそろ行くか。キャプテン・ゴリラがうるさいから」

「ぷっ……そうですね、その方がいいですよ」


 二人でクスクスと笑った。

 それにしても……さっきの先輩は何だったんだろう。

 あんなしどろもどろになってるところ、初めてみた……とは言っても、まだ知り合って二日目だけど。