もう人気者には恋をしない

*


「……そういうことだったんですか……」


 卒業式の翌日。俺と須藤さんはカフェにいた。

 俺の話を訊いた須藤さんは、うつ向いて恥ずかしそうにしている。

 最初待ち合わせで会った時は、お互いの私服姿に照れまくり、しゃべり方もぎこちなかった。付き合うという実感がわいたからっていうのもあったんだろうな。

 今こうして一緒にいるうちに、ようやく普通に話せるようになった。

 須藤さんはもちろんだけど……俺もこんな純情だとは思わなかった。