もう人気者には恋をしない

「ごめんなさい……先輩があまりにもおかしくて。ふふっ」


 久々に感じた、この胸のトキメキ……って、少女漫画かっ!

 うわ、マジかよー。

 会って間もないのに、俺かなり心奪われちゃってるし。


 俺は、邪魔になった相葉をとっとと追い出した。

 例の女子と二人になった。

 自分でもビックリするぐらい、心臓の音が激しい……


 しかし……やっぱりそうなのか?

 声も雰囲気も似てるよな。

 かといって、いきなり『絵本の女の子ですよね?』って話をふるのも怪しすぎる。あの時、会話をしたワケじゃないし。隣のベンチに座っていただけだ。それに違うコだったら、余計に怪しまれて話してもらえなくなるかも……


「あのー……何か?」


 はっ!つい見すぎてた。

 まずいな、すでに怪しい人だと思われているようだ。