もう人気者には恋をしない

「違いますよー!ただのクラスの友達ですよー!」


 慌てて否定した。

 女子の方をチラッと見てみた。相葉に同意するように、コクコクと頷いている。

 違うのか……

 念には念を。

 さらに探りを入れた。


「ただの友達にしては、ずいぶんと親しくありません?」

「そんなことないですよ、普通ですよ」

「怪しいなー」

「なんなんですか。もう、ちょっと重いですって」


 相葉に絡むことで、動揺している自分をごまかした。

 そうか……ホントに友達同士なんだな。

 まずは一安心だ……って、安心ってなんだよ。

 まだあのコだって決まったワケじゃあるまいし……

 と、急に例の女子が笑いだした。


 俺は……思わず見惚れた。

 さっきまで強張った顔しか見てなかったからわからなかったけど(俺が睨んでいたから)……


 笑った顔が……壮絶に可愛い。